研修の特徴・プログラム

前期研修医 研修の特徴

香川大学と岡山大学の協力型病院として2年目の内科・外科選択コース、地域医療の前期研修を行っております。過去12年間で79名の前期研修医の指導実績があります。

当院の前期研修の特徴はcommon diseaseを多数経験し、入院から退院まで主治医として治療方針のdecision makingを行い、疾患の全経過をじっくり診る診療能力を養うことです。
また、専門医療に進む前の基本的、総合内科的、全人的な医療を身につけることを目的しております。
臨床推論に基づいたカンファレンスやEBM Journal Clubの開催など先進的な教育を行っております。前期研修医の先生方、是非、私たちと一緒に勉強しましょう。

後期研修医 研修の特徴

後期研修医(新専門医制度)

  • 後期研修医(新専門医制度)

新内科専門医の後期研修医について

本年度より募集が開始される新専門医制度に対応して基幹施設・連携施設として準備を進めております。
新内科専門医制度の要件における当院の実績は以下の通りです。
[1] 内科13領域(サブスペシャリティ)のうち10領域の専門医が1名以上在籍しております。
[2] 剖検数は2013年度10体、2014年度12体、2015年度10体、2016年度12体です。
[3] 指導医は12名(総合内科専門医8名)が常勤として在籍しています。
[4] 研修指導方法はスパイラル方式です。(患者を中心に複数の診療科を同時に担当します。各科ローテート方式と異なり無駄がなく診療の継続性が担保されます。 各診療科の壁がないため成立します。救急患者は初期対応から退院まで担当します。)
[5] 内科学会教育病院としての15年間の充実した指導・教育環境のノウハウが蓄積されています。
[6] 教育資源としての症例数は十分確保されております。(現在の専攻医の担当患者数は年間100~200例の実績です。)

後期研修医(現行)について

日本内科学会認定教育病院であり、症例検討会やCPC、学会発表、業績論文などの報告が毎年義務づけられております。
最初の1年間は内科救急、総合内科診療など内科医として全般的かつ基本的な知識と経験を身につけるために圧倒的多数の症例を主治医として経験することが可能です。
先進的なカンファレンスを通してPBLや臨床推論などの診断技術が身につくように努力します。
その後の2年間は2つのプログラムを用意しております。
1つは内科専門科をローテーションしたり、プライマリ・救急現場を多数経験することで一般内科・感染症など多臓器疾患に対応可能な幅広い知識と診断力を持ち合わせた総合内科専門医を目指します。
もう1つは後期研修医の希望・資質にマッチした内科サブスペシャリティーとして専門領域を絞って研修することが可能です。
研修終了までに学会発表や論文執筆の技術を身につけることにより、各学会認定の専門医資格が取得出来るように指導致します

内科専門研修プログラム

当院の内科専門研修プログラムで募集可能な内科専攻医数は1学年3名を予定しています。

内科専門研修プログラムはこちら(PDF)

当院の特徴

[1] 救急医療の重視しております。
[2] 予防医学の重視しております。
[3] 地域医療と病診連携の重視しております。
[4] 初期研修,内科医養成を重視、内科教育病院としての15年間の実績があります。

診療科別診療実績

入院患者についてはDPC病名を基本とした各診療科における疾患群別の入院患者数より分析しております。
外来患者数は担当医師の診療科による分類であり目安です。
その結果、全70疾患群のうち、ほぼ全ての領域において充足可能でした。

後期研修医募集!募集要項はこちら

カンファレンス

各診療科の指導医・上級医による講義と、研修医の症例提示を行っています。また、各チームにおいてもカンファレンスを行うことによって患者さまの状態を把握し、治療方法や問題点について話し合うことで診療の充実と個々のレベルアップに努めています。症例のプレゼンテーションのスキルは短期間で驚くほど速く上達し、自然と身に付きます。

  • 内科カンファレンス(新患カンファレンス)

    月曜日の午後6時からは内科カンファレンスを行っています。主に初期研修医が相談症例や前の一週間に入院した患者さんについてプレゼンを行い、参加されている先生方から質問を通して疾患や診断・治療方法についての知識を深めていくことを目標にしています。様々な専門医の先生方で同一症例を検討することによって、幅の広い知識や多様な鑑別疾患が挙がり、また経験豊富な先生方の経験談や時には失敗談を聞くことによって教科書的な知識のみでなく、実践的な知識も学べていると思います。
    発表にあたり短時間でのプレゼンを毎週行うことによって、初期研修医が苦手とすることが多い要点をうまくまとめる技術も習得していけると考えています。

  • 外科カンファレンス

    外科は現在、消化器外科と呼吸器外科にわかれて手術を行っています。そのため、外科手術症例については消化器カンファレンスと呼吸器カンファレンスが、それぞれ、毎週木曜日と金曜日に開かれ、内科と外科との間で手術の適応などについてカンファレンスを行っています。その他、毎朝約5分と短い時間ですが、消化器外科、呼吸器外科、泌尿器科および外科病棟の看護師さん、手術室の看護師さんなどが集まり、今日の予定と重症症例についてカンファレンスを行っています。写真のように、短い時間ですが、その日の予定を打ち合わせています。外科研修にあたっては、将来、外科を目指す先生の役に立つように、カンファレンスで議論した珍しい症例について学会発表なども行っていただき、単に手術の経験だけではなく、専門医取得のための業績確保にも努めています。

  • 呼吸器科カンファレンス

    呼吸器内科・呼吸器外科の医師により毎週金曜日夕刻に、入院症例を中心とした呼吸器疾患の症例相談・供覧を行っています。また、気管支鏡検査の結果確認および予定症例の検査前プレゼンテーションも併せて行っています。

  • モーニングレポート

    現代医療においては、CTやMRIなどの高度画像診断装置の性能向上が素晴らしく、それらなしには診療が成り立たないというところまで来ています。しかし、これらの診断機器に頼りきってしまうと、日常診療の質は明らかに低下します。鑑別診断の神様といわれるローレンスティアニー氏はこんなことを言っています。The three most important parts in making a diagnosis are History, History, History!! 診断のために最も重要なものは、病歴なのです。過去約50年にわたる欧米の成績によると、病歴のみに基づく診断と最終診断の一致率は56~82%であり、病歴に身体所見を加味した診断と最終診断の一致率は73~91%とさらに高いことが報告されています。丁寧な病歴聴取と身体診察、そしてバイタルサインの吟味により、診断推論・臨床推論の訓練を行う症例検討カンファレンス、それがモーニングレポートです。高松病院では、毎月2回、モーニングレポートを定期開催しています。2011年からファイリングして検討した症例は2015年12月時点で100例を超えています。

  • EBM-Journal-Club

    毎週月曜日の朝8時から約30分間行っています。
    目標は、「楽に長続きして論文を読むための公式の習得」です。
    忙しい日常臨床の中、論文の批判的吟味を短時間で行い、効率良くエビデンスを収集する術が身につきます。

  • CT症例検討会

    胸部画像読影の日本有数のエキスパートである香川県立保健医療大学看護学科教授の佐藤功先生を講師にお招きし、月1回、木曜日19時から2時間に渡り開催しています。実際の胸部X線、胸部CTをプロジェクターで供覧しながら、前半は前期・後期研修医を対象とした肺区域解剖の解説を、後半は相談症例の検討を行っています。オープンな勉強会であり、近隣の施設から医師・研修医が参加されており、一般開業医の先生方も参加されています。

カンファレンススケジュール(PDF)

研修実績

当院では「裾野の広い専門医師を育てる」を目標に、専門医療に進む前の基本的、総合内科的、全人的な医療を身につけることを目的としています。
各科の臨床推論に基づいたカンファレンスや学会発表に自由に参加したり、論文執筆の技術を身につけるようにしっかりとサポートしております。

その結果、学会で学会賞や奨励賞を多数の研修医が獲得し、日々の研修の励みになっております。
これらは将来どの領域に進もうとも、医師としての“懐の大きさ”として役立ちます。

  • 内科研修医教育25年の歩み
  • 初期研修医数

学会発表